創価学会は「平和」「文化」「教育」運動を推進していますが、ここでは長野県創価学会独自の運動を紹介します。特に池田大作(いけだだいさく)名誉会長が執筆された小説「新・人間革命」を学ぶ「創価信濃大学校」は、全国に先駆けた伝統ある運動です。
教材である小説『新・人間革命』
長野県創価学会には、人材育成の大いなる“母胎"があります。
1977年(昭和52年)に開校した「信濃大学校」は、新入会の方や、新たに信心に目覚めた友が入校し、学会の歴史、師弟の精神、広布の使命等を学ぶ場として19年間、のべ3万人を超す人材を輩出してきました。
ここでは、壮年部、婦人部、男子部、女子部などの各部に、本部や圏ごとに校長を設け、さらに教材である小説『人間革命』を各巻ごとに巻責任者(巻責)と呼ばれる指導担当者がつきながら、心こまやかにメンバーの面倒をみる体制が組まれていました。
現在、この伝統は、1997年(平成9年)の4月26日(「長野の日」)に「創価信濃大学校」として新たにスタート。小説『新・人間革命』を教材に、“クラスリーダー"を中心にしながら学び合っています。
“校長"といい、“巻責"や“クラスリーダー"といっても、ただ会合で講義する存在ではなく、むしろ、「家庭指導」と「個人指導」を主眼に置きながら、会員第一の精神を基調として育んできた人材育成の伝統なのです。
日蓮大聖人の御書全集
「行学たへなば仏法はあるべからず」(創価学会版御書全集1361ページ)との日蓮大聖人の御聖訓通り、「行」「学」の二道に励みながら人材育成を目指すのが、この「長野御書大学校」です(2004年3月22日開校)。
これは、県内の各組織単位で開催されるもので期間は3~12月。壮年・婦人部の地区幹部、ブロック幹部の代表が受講します。
教材には、大白蓮華に連載中の「池田名誉会長の開目抄講義」を研さんしながら日蓮大聖人の仏法の精神を学んでいきます。
また、同大学校の開校とわせて、男子部には「創価御書大学校」、女子部は「御書光彩会」が新たに開校。ともに、長野県の新たな教学運動として人材の育成・拡大を目指します。
春、長野の日
昭和49年のこの日、池田会長(当時)を迎えての長野県総会、長野県伝統文化祭が長野市で盛大に行われました。
前日より、長野県入りした池田会長は、各部の代表らと共に総会に出席。アメリカの平和旅から帰国した池田会長を真っ先に迎え、また、5年ぶりの来県とあって、県下各地から集った約5000人の代表は二重、三重の喜びに包まれました。
総会は、第1部・伝統文化祭、第2部・県総会の2部構成で進められ、精神文化の香り高い地域性を映し出しました。
席上、池田会長は文化祭の見事な出来映えを絶賛。友の「おおいなる福運増進」を祈ると語ったあと、信州人の"負けじ魂"を決して失うことなく、この雄々しき魂を発揮し、大きく人生勝利を勝ち取っていただきたいと語りました。
また、教育県といわれる長野の歴史と伝統をふまえつつ、毎年この日を楽しい、そして価値ある地域文化交流貢献の伝統を残して行かれますようにと提案。
以来、長野県創価学会では、陽春の4月26日を「長野の日」と定め、歴史的な記念日として日々、活動に取り組んでいます。