ホーム > 「牧口常三郎」特集 > 【生涯編】7.弾圧(2)

「牧口常三郎」特集

【生涯編】7.弾圧(2)
  • 特高警察にもひるまず

当時の座談会場の様子

ある座談会での出来事であった。その座談会には特高警察が3人来て廊下で監視していた。戦時中であり、学会は嵐のなかにあった。近所の間にも「警察が来て見張っている。あんな信仰は恐ろしい」等の噂が広まった。だが、牧口は、特高警察の厳しい監視にひるむことなく、戦争遂行のための思想統一に神札を強制するのは間違いだと、堂々と「平和」と「正義」を訴え抜いた。獅子の叫びであった。その瞬間、「そこまで!」「止め!」と特高警察の声が飛んだ。
  • 「善いことをしない」のは「悪いことをする」のと、その結果において同じである

「例えば、道路の中央に、大きな石を置くのは悪であり、後からくる人が迷惑をする。それを承知しながら、『私が置いたのではないから』と取り除かないで通り過ぎれば、『善いことをしない』だけであるが、後の人が迷惑をする結果は同じである。」
「子どもがふとんをはいで寝ているのを見て、かけてあげないのは、善いことをしないのである。その結果は、寝冷えをしたり、風邪をひいたりする。かけてあるふとんをはぐのは悪であるが、それと同じ結果になる。不善と悪は、結果は同じである。」牧口は、積極的に善を成せと訴え、自らも行動し続けたのである。
  • 下田での逮捕

昭和18年の7月4日、牧口は厳しい監視のなか、伊豆の旅館の一室で座談会を開いていた。すでに1週間前に学会の幹部が検挙されていた。7月5日、下田での座談会のあと須崎に向かい、知人宅で一泊した牧口は、翌6日朝、下田署の刑事に逮捕される。
7月7日、警視庁に移送、9月25日、東京拘置所に移された。
逮捕容疑は、後に悪法と呼ばれた「治安維持法」違反、および「不敬罪」であった。